年収3億円超えの選手も存在する競輪界。
そうした華やかな情報しか報じられませんが、実際は級班(ランク)や成績によって稼ぐ賞金額には大きな違いがあります。
各グレード(F2・F1・G3・G2・G1)や最高峰のKEIRINグランプリ、さらにはガールズ競輪まで。競輪の賞金についてまとめて解説します。
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グレード別の着順賞金&優勝賞金(2025年最新)
まずは各グレード(F2・F1・G3・G2・G1・GP・ガールズ)の賞金額から。主な特徴は以下の通り。
- G3以上:最大9車、それ以下の開催とガールズは最大7車でレースが行われる
- F2:A級3班戦(チャレンジ)とA級1,2班戦に分かれる
- F1:A級戦とS級戦に分かれる
- F1・F2・ガールズ: 3日制が一般的
- 開催時間帯やレース数などによって賞金額は変動
- 完走すれば最下位でも賞金がもらえる
- 競輪場には1号・2号と区別されていたが、2015年度から全ての競輪場で同一の賞金額となった
これから紹介する以外のレースにも独自の賞金額設定があるぞ(ルーキーシリーズ、レインボーカップなど)
ガールズケイリン(3日制)
着順 | 予選 | 決勝 |
---|---|---|
1着 | 9.2万円 | 45.9万円 |
2着 | 6.7万円 | 23.1万円 |
3着 | 5.7万円 | 14.7万円 |
4着 | 5.2万円 | 12.2万円 |
5着 | 4.9万円 | 11万円 |
6着 | 4.7万円 | 10.3万円 |
7着 | 4.6万円 | 9.9万円 |
F2(A級3班チャレンジ3日制)
着順 | 予選 | 決勝 |
---|---|---|
1着 | 9.2万円 | 19.9万円 (21.8万円) |
2着 | 8.7万円 | 15.1万円 (16.7万円) |
3着 | 5.7万円 | 12.9万円 (14.7万円) |
4着 | 5.2万円 | 11.9万円 (12.8万円) |
5着 | 4.9万円 | 11万円 (11.9万円) |
6着 | 4.7万円 | 10.3万円 (11.2万円) |
7着 | 4.6万円 | 9.9万円 (10.6万円) |
F2(A級1、2班戦3日制)
着順 | 予選 | 決勝 |
---|---|---|
1着 | 11.8万円 (11.9万円) | 48.4万円 (53.5万円) |
2着 | 9万円 (9.2万円) | 27.2万円 (29.8万円) |
3着 | 7.8万円 (7.9万円) | 20.7万円 (23万円) |
4着 | 6.8万円 (6.9万円) | 17.4万円 (19.1万円) |
5着 | 6.6万円 (6.7万円) | 14.7万円 (18万円) |
6着 | 6.4万円 (6.5万円) | 12.9万円 (14.4万円) |
7着 | 6.3万円 (6.4万円) | 11.9万円 (13.3万円) |
F1(A級戦3日制)
着順 | 予選 | 決勝 |
---|---|---|
1着 | 11.8万円 | 44.8万円 (48.4万円) |
2着 | 9万円 | 24.9万円 (27.2万円) |
3着 | 7.8万円 | 19万円 (20.7万円) |
4着 | 6.8万円 | 15.8万円 (17.4万円) |
5着 | 6.6万円 | 13.4万円 (14.7万円) |
6着 | 6.4万円 | 11.9万円 (12.9万円) |
7着 | 6.3万円 | 11万円 (11.9万円) |
F1(S級戦7レース3日制)
着順 | 予選 | 決勝 |
---|---|---|
1着 | 21.6万円 | 166.3万円 |
2着 | 18万円 | 97.8万円 |
3着 | 15.1万円 | 85.1万円 |
4着 | 12.9万円 | 43.3万円 |
5着 | 11.8万円 | 39.5万円 |
6着 | 11.2万円 | 35.8万円 |
7着 | 10.8万円 | 32.8万円 |
G3(12レース4日制)
着順 | 予選 | 決勝 |
---|---|---|
1着 | 24.4万円 | 520万円 |
2着 | 20.3万円 | 326.2万円 |
3着 | 16.8万円 | 217.3万円 |
4着 | 15.5万円 | 144.4万円 |
5着 | 14.8万円 | 131.7万円 |
6着 | 13.7万円 | 119.1万円 |
7着 | 13万円 | 107.7万円 |
8着 | 12.5万円 | 98万円 |
9着 | 12.1万円 | 89.9万円 |
G2の優勝賞金
大会名 | 優勝賞金 |
---|---|
ウィナーズカップ | 2700万円 |
サマーナイトフェスティバル | 1500万円 |
共同通信社杯競輪 | 2700万円 |
ヤンググランプリ | 500万円 |
2024年現在、G2開催は以下の4つ。
- ウィナーズカップ(3月)
- サマーナイトフェスティバル(7月)
- 共同通信社杯競輪(9月)
- ヤンググランプリ(2月)
ウィナーズカップと共同通信社杯競輪は4日間開催、サマーナイトフェスティバルは3日間開催、ヤンググランプリは一発勝負で行われます。
G1の優勝賞金
大会名 | 優勝賞金 ※副賞含む |
---|---|
全日本選抜競輪 | 4000万円 |
日本選手権競輪 | 8900万円 |
高松宮記念杯競輪 | 4790万円 |
オールスター競輪 | 6100万円 |
寛仁親王牌 | 4090万円 |
競輪祭 | 4790万円 |
2025年度以降のG1開催は上記の通り。男子は6つで変わりませんが、ガールズはオールスターが増えて4つとなりました。
G1を優勝すれば高額賞金が手に入るだけでなく、年末のKEIRINグランプリ、ガールズグランプリへの優先出走権が与えられます。
男子のG1レース(開催時期)
- 全日本選抜競輪(2月)
- 日本選手権競輪(4月)
- 高松宮記念杯競輪(6月)
- オールスター競輪(8月)
- 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(10月)
- 競輪祭(11月)
G1の優勝賞金(副賞含む)は大会によって異なります。最も高いのは日本選手権で8200万円。ちなみに、2着でも他のG1優勝並みの4080万円が用意されています。
ガールズG1
大会名 | 優勝賞金 ※副賞含む |
---|---|
オールガールズクラシック | 750万円 |
パールカップ | 540万円 |
女子オールスター競輪 | 2025年度新設 開示後に追記 |
競輪祭女子王座戦 | 540万円 |
ガールズG1の開催時期は以下の通り。
- オールガールズクラシック(4月)
- パールカップ(6月)
- 女子オールスター競輪(8月)
- 競輪祭女子王座戦(11月)
F2として開催された2024年女子オールスター競輪の優勝賞金は310万円(副賞含む)。G1に昇格した2025年以降、他のG1と同レベルの金額になる見込みです。
KEIRINグランプリの優勝賞金
着順 | 決勝 |
---|---|
1着 | 1億4000万円 |
2着 | 2810万円 |
3着 | 1720万円 |
4着 | 1178万円 |
5着 | 977万円 |
6着 | 911万円 |
7着 | 880万円 |
8着 | 861万円 |
9着 | 850万円 |
年末の大一番となるKEIRINグランプリの賞金。
2024年(第40回大会)の優勝賞金は1億4000万円。競艇グランプリの1億1000万円を上回る“公営競技最高の賞金額”が設定されています。
ガールズグランプリの優勝賞金
着順 | 決勝 |
---|---|
1着 | 1430万円 |
2着 | 161.2万円 |
3着 | 97.8万円 |
4着 | 66.2万円 |
5着 | 55.2万円 |
6着 | 48万円 |
7着 | 45.8万円 |
2012年に第1回大会が開催されたガールズグランプリ。2023年の第12回大会から格付けが「GP」に昇格しました。
優勝すれば1430万円(副賞含む)という高額賞金ですが、7着でも普通開催の優勝とほぼ同じ金額を獲得できます。
競輪における賞金の仕組み
強い選手ほど多くの賞金が手に入るのは当然ですが、具体的な仕組みについて理解しているファンは少ないかも知れません。
賞金の原資はどこから出てる?
車券売上の一部。競輪は券種に関わらず“控除率25%”なので、的中者に還元される75%を除く売上が賞金に充てられます。
参考までに、競輪の運営主体は地方自治体です。よって、選手の賞金は各市町村の財源から捻出される形となります。
競輪選手には給料があるの?
競輪選手は皆「個人事業主」であり、公益財団法人JKAや選手会などとの雇用関係はありません。その為、給料という概念はなく、収入を得るには賞金と手当のみ。
ただし、本業である競輪をこなしながら副業をしている選手も多数。
よく聞かれるのは、飲食店やサイクルショップの経営など。中には俳優やプロレスラーを兼業している選手もいます。
先頭誘導員にも賞金が出る?
現在の競輪は「先頭固定競走」が原則。周回中の選手を引っ張る“先頭誘導員”も現役の競輪選手が務めています。
この先頭誘導員も試験をクリアする必要があり、レースに出場した場合には賞金もしっかり支給されます。普通開催で3000円前後に対し、最も金額が高いKEIRINグランプリは20万円です。
こう言っちゃ失礼だが、先導するだけで20万円。羨ましすぎる…
手当はいくらもらえるの?
- 日当(前検日含む) 6000円
- 出走手当(1レースあたり) 3万5000円
- 雨天敢闘賞(雨や雪のレース) 3000円
- モーニング/ナイター手当 4000円
- ミッドナイト手当 14000円
- その他、宿泊手当・年末年始手当・完全優勝手当・バンクレコード手当など
競輪選手がレースに出走した際に支給される主な手当一覧です。
いずれも2024年現在の金額なので、車券売上に応じて今後変動していくでしょう。また、選手以外にも先頭誘導員をはじめ、欠場が出た場合に補充される予備選手にも支給されます。
G1出場で貰えていた「参加名誉賞」など廃止された手当もある。
落車・失格時の賞金は?
落車などで棄権した選手については、そのレースの最下位(9車立てなら9着)賞金の80%が支払われます。
しかし、自分に責任がない落車棄権でも救済処置はなし。ゴールできなかった場合には最下位以下の賞金となってしまうルール。
反則や過失によって失格となった選手は賞金ゼロ。そして、失格した選手は即日帰郷となるため、初日に失格すると収入面に大きな痛手を負うこととなるのです。
PIST6の賞金は?
競輪種目のひとつとして2021年10月に始まった250競争「PIST6」。
開始からしばらくは廃止も囁かれていましたが、ここ最近は人気Youtuber”ヒカル”を広告塔に起用するなど、少しずつ競輪ファンに認知され始めています。
そんなPIST6の賞金体系は競輪と大きく異なり、賞金は上位3着までに入らなければ支給されません(出走手当はあり)。
そして、優勝賞金も最も高いグレードで約134万円。競輪と比較すると見劣る額です。
とはいえ、稼ぎの少ないA級選手にとっては魅力的な賞金額。収入アップを目指してPIST6に参戦してくる選手も少なくありません。
実際に何度か遊んで見たが、競輪から鞍替えするほど面白みを感じなかった
競輪の賞金額は上がってる?それとも下がってる?
年 | グランプリ賞金 |
---|---|
2019年 | 1億340万円 |
2020年 | 1億340万円 |
2021年 | 1億830万円 |
2022年 | 1億2380万円 |
2023年 | 1億3700万円 |
2024年 | 1億4000万円 |
競輪の車券売上が年々上がっていることから、選手に支払われる賞金の額も年々上昇中!上記に紹介した“KEIRINグランプリの優勝賞金”を見れば一目瞭然です。
年間の車券売上が9000億円台に回復した2021年から増額。そして、20年ぶりに1兆円を超えた2022年には1500万円近くもアップしています。
このまま右肩上がりが続けば「2億円を懸けた一発勝負」が見られる日が来るかもしれません。
競輪界の売上については以下をチェックしてくれ!
競輪のいろんな賞金事情
競輪には業界特有の“おカネの流れ”があります。初めて知る人にとっては衝撃的な事実もあるはず。
競輪選手は賞金をどうやって受け取るの?
最終日のレースが終わった後、選手は競輪場内の「賞典室」で賞金を手渡しで受け取ります。
現金支給の慣習は昔から変わっておらず、各選手はレース結果に応じてそれぞれの賞金が入った分厚い封筒を手に帰路へ着くのです。
競輪グランプリの賞金も現金払い?
1着賞金が1億円以上となるKEIRINグランプリ。まさか現ナマじゃないよね?と感じてしまう人も多いでしょうが…
例外なく、グランプリの賞金も原則「現金」で支払われます。
大会当日、競輪場の賞典室には積み上がった札束が置かれており、9着までの賞金を合わせれば軽く2億円を超える現金が用意されているとのこと。
ただ、一旦は現金で受け取るようですが、あまりにも多すぎる金額。セキュリティ上の問題もあるので、グランプリやG1開催では銀行振込をお願いする選手が多いらしい。
車券で大負けした奴が襲ってくる可能性高そうだしなw
ライン同士で賞金の山分けってするの?
競輪はラインを作って戦う競技であるうえ、勝ちやすいポジションが存在します。そうした特性から「ラインで賞金を山分けしてそうだけど?」といった声は昔からよく目にしますが…
賞金の山分けはご法度。なぜなら、八百長に繋がってしまう恐れもあることから、選手間の金銭授受は禁止されています。
ただ、勝たせてもらった選手に対し、レースや練習で使用する備品を買ってあげたり、後日食事をご馳走したりする“お礼”は行われているようです。
現代競輪ではないだろうけど、一昔前は賞金山分けの噂をよく耳にしたけどな…
競輪選手は「上納金」があるって本当?
競輪選手は選手会に所属していますが、レースで獲得した賞金の約1割を選手会に上納金として支払うことが決められています。
さらに、1つレースを走るごとに1万500円を選手会に納めるしきたりも。
こうして集まったお金が選手会の運営費、選手の年金、退職金の財源になっているとのことです。
ここで疑問に感じるのが、獲得賞金に応じて上納額が違うのか?仮に同じだった場合、A級以下の選手たちはどう思っているのか?
他にも我々ユーザーに周知されていない“闇”はいろいろとありそう…
競輪選手の平均年収は?
年 | 全選手平均 | ガールズ平均 |
---|---|---|
2017年 | 978万円 | 666万円 |
2018年 | 989万円 | 638万円 |
2019年 | 1040万円 | 646万円 |
2020年 | 905万円 | 604万円 |
2021年 | 1084万円 | 756万円 |
2022年 | 1267万円 | 842万円 |
2023年 | 1407万円 | 916万円 |
競輪選手の平均年収推移は表の通り(2017年以降)。
コロナ禍の影響で落ち込んだ2020年を除いて上昇傾向。その中でも注目したいのは、1000万円以上稼いでいる選手の数。
- 2017年:708人
- 2018年:720人
- 2019年:852人
- 2020年:590人
- 2021年:875人
- 2022年:1339人
- 2023年:1602人
2023年は全選手(2380人)の半数以上が大台に乗せています。
参考までに、他の公営競技(競馬・競艇・オートレース)の平均年収はこんな感じ。
競馬(JRA) | 約2,000万円 |
ボートレース | 約1,900万円 |
オートレース | 約1,500万円 |
競輪 | 約1,400万円 |
こうして見ると、競輪は好待遇に思えて意外と少なめ。もうちょっと底上げしてあげないと、下位選手たちが可哀そうな気も…
歴代1位の年間獲得賞金は?
順位 | 選手 | 年間獲得賞金 |
---|---|---|
1位 | 脇本雄太 | 3億0584万円 ※2022年 |
2位 | 三谷竜生 | 2億5531万円 ※2018年 |
3位 | 松浦悠士 | 2億5270万円 ※2023年 |
4位 | 山田裕仁 | 2億4434万円 ※2002年 |
5位 | 村上博幸 | 2億3793万円 ※2010年 |
6位 | 村上義弘 | 2億2920万円 ※2016年 |
7位 | 神山雄一郎 | 2億2857万円 ※1997年 |
8位 | 海老根恵太 | 2億2479万円 ※2009年 |
9位 | 武田豊樹 | 2億2092万円 ※2014年 |
10位 | 山田裕仁 | 2億1534万円 ※2003年 |
競輪における年間獲得賞金ランキングベスト10(2025年時点)。
山田裕仁は2002,2003年と2年連続で2億円に到達。2022年に脇本雄太が公営競技で初の3億円レーサーとなりました。
たった1年間で3億円超え(笑)夢のある職業だよなぁ
競輪選手の税金問題。賞金の何パーセントくらい収めてる?
是が非でも国民から税金を搾り取っていく日本国。競輪選手もその被害者といって良いでしょう。
例として、公営競技史上最高額(3億0584万円)の賞金を稼いだ「脇本雄太」のケース。実際は節税対策をしてるでしょうが、ここでは何もしなかった場合の税金額を計算しておきます。
- 健康保険:890,000円
- 国民年金:203,760円
- 所得税:132,047,200円
- 住民税:30,414,600円
納税額合計:166,328,460円
3憶円もの収入になると、国民健康保険・所得税・住民税は我々の生涯年収に匹敵する額。
中でもえげつないのが所得税。1,800万円以上は最高税率(45%)となるので、3億円に対して「約1億3,200万円」も納税しているのです。
結果、手元に残るお金は1憶4,000万円ほど。
もし、これが自分のことだったらと思うとゾッとしますし、そもそも日本ってどんどん住みにくくなってますよね…
車券的中時の払戻金にかかる税金については以下をご覧ください。
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