人間と人間が争う公営ギャンブル「競輪」。
選手たちの力強いペダリングと白熱した勝負の裏には、想像もつかないハプニングや、人間のダーティーな部分が出る事件などのハプニングも。
ここでは、競輪界で起きた事件や事故、犯罪に関わるスキャンダラスな出来事の中でも、特にインパクトの強い15個の出来事を挙げていきます。
ここで語る裏世界の話を知れば、貴方も競輪通に。
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レース中に起こった事件・ハプニング
最初に紹介するのは、レース中に起こった事件や事故。
競輪は、時速70km近い猛スピードで自転車を漕ぎながら、体と体をぶつけ合う激しい競技。闘争心を剥き出しにして争う選手たちに悲劇が巻き起こることも。
競輪全員失格事件(2008年)
出場する選手全員が失格処分になるという信じられない出来事が。
舞台は2008年12月14日いわき平競輪場で行われた第10レース。
誰も前を取ろうとしない中、4番車矢端誠二が抜け出す。自分が抜け出した後に誰も付いてこないことに戸惑いながら、みるみるうちに差を引き離す矢端。
気が付くと100m近い差がつくものの、追走する選手は誰もおらず。余力十分な矢端誠二はぶっちぎりの1着となるが、抜け出す際にイエローラインの外側を長時間走った事で失格。
全選手の先頭を走行している選手がイエローラインを越えて、イエローラインの外側を2秒程度以上、継続走行した場合は失格となる。
2番手以下の選手は過度のけん制行為と認定され全員失格。レースは全賭式が返還となる前代未聞の珍事に。
他の選手を必要以上に牽制したため、ある選手がスパートしたにもかかわらず追走せず、自己との差が著しく離れ、勝機を逸したときは失格となる。
このレースは準決勝戦。
3着以内に入った者が翌日の決勝戦に出場できることから、抜け出した選手を追走してバテることを恐れた後続の選手全員が、体力を温存したことから起こったレースだと言えます。
翌日の決勝戦は、他準決勝戦の4着・5着選手も出場する事態に。決勝の2着は準決勝4着の選手、3着は5着の選手と波乱の決着になりました。
落車による死亡事故(2008年)
競輪のレースは常に命懸け。落車して、そのまま命を失ってしまうという悲しい事故が起こりました。
舞台となったのは、2008年9月11日一宮競輪場で行われたオールスター競輪(GI)初日の第7レース。
9番車の内田慶は勝負所で捲りを仕掛けますが、インで突っ張る選手と外から捲る選手に挟まれる形で、車体に故障を発生。頭部からバンクに落下し、激しい落車事故に。
タンカが駆け付けた時には既に息がなく、救急車で病院に運ばれるも「外傷性クモ膜下出血」により、まもなく死亡。
28歳とまだ若く、2004年にS級に昇格してからは徐々に力をつけ、2007年には初優勝を挙げていたホープ。あまりにも若い最期に、同期の平原康多も涙が止まらず。
2019年にはサテライト一宮で「内田慶選手メモリアルイベント」が開催され、平原康多をはじめ、多くの競輪ファンが献花を行いました。
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内田慶以外にも不幸な事故は起こっている。他の事故例は以下で解説しているぞ。


GIウィナー、大量失格事件(2013年)
グランプリを含むGI9勝を挙げた武田豊樹、ふるさとダービー2勝などGI4勝を挙げた渡邊晴智ら、7選手が一度に失格になったレースも、伝説として語り継がれています。
舞台は2013年7月25日高知競輪場で行われた高知記念(G3)初日の12レース。
記念(G3)ということで、数多くのGIウィナーが参加。8番車の中村一将がカマすと、後続の選手たちは互いをけん制して動かず…。
30m以上の差がついたところで、武田豊樹が仕掛けるも時すでに遅し。中村は悠々と逃げ切り1着になると、武田豊樹・渡邊晴智ら他7名は追走義務違反によって失格に。
着順問わずに二次予選に出場できる特選レースだったため、失格した選手たちには勿体ないレースになりました。
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失格になった選手にはふるさとダービー、オールスター競輪を制した飯嶋則之もいたぞ。
周回板めくり忘れで全賭式返還(2017年)
残り周数を選手に知らせる”周回板”。人為的なミスで台無しになったレースが…。
舞台は2017年8月15日いわき平競輪場で行われた、オールスター競輪(GI)最終日第6レース。
この日は雨の影響でバンクが濡れており、残り2周のホームストレッチで、4番車の濱田浩司が落車。
ここで濱田を助けたのは周回板をめくる担当のスタッフ。思わぬアクシデントによって周回板はめくられることがなく、選手達の頭に「?」が残ったままレースは終了。
1着を争った新山響平と大槻寛徳にとっては悔しい結果に…
4車立てにより競走取りやめ(2021年)
競輪ではレースが成立する最少出場者数は5車。普段は7車or9車で行われますが、5車を割り込んで競走中止になる事態が。
ハプニングが起こったのは、2021年2月22日奈良競輪場2日目の第8レース。
プログラムからA級3班(チャレンジ)の選手が集まらず、一般のレースも5車立てで行われた特殊開催。1レースから5車でレースが行われていきますが、8レースに出場予定だった中井勇介が腰痛により欠場。
4車になったことで競走取りやめとなる事態になりました。
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この開催では、着順による賞金額が7車立てよりも少額。旨味のない開催となったんだ。
全員落車の修羅場に(2022年)
全員が落車するレース。空想上の出来事のような現実が、実際に起こった事例もあります。
事故が発生したのは、2022年12月2日立川競輪場で行われた第7レースのA級予選。1名が欠場となり、6車で行われたレースでした。
レースは2分戦。最終バックストレッチで5番車泉文人が、4番車奥出良に並びかけた瞬間、奥出が外に膨らみ両者落車。逃げの選手が落車したことで、後続も全員落車。
レース不成立で全賭式返還かと思いきや、体が動く選手が立ち上がり、ゆっくりとゴールへ。最終的には4車が落車再入する形でゴール。
3連単は103,560円は爆万車券に。このレースで万車券を取った人は、競輪の神に愛されていたのでしょうw
八百長疑惑?誰も仕掛けずにゴール(2024年)
「選手全員でツーリングしただけ?これは八百長では?」というレースが2024年に発生。
問題のレースは、2024年6月3日に行われた京王閣競輪場1レース。
チャレンジ(A級3班)で5車立てで行われ、逃げを打つのは2番車桜井大地のみで「先行一車」の隊列。雨が降ったため天候が悪く、バンクもスリッピーという条件で行われました。
桜井大地以外の4車は全員アラフィフ。体力的にも無理に仕掛けることはせずに、全車が桜井を追走する形に。最終バックストレッチでも誰も仕掛けず、最後のコーナーでやっと加速。
当然、順位は覆ることはなく、周回の並びのまま順番にゴール。
無気力ともとれる追込選手たちの動きに、ファンからは非難轟々。八百長を疑われることになりました。
実力に乏しく、高齢の選手が多いチャレンジ。他力本願型で”少しでも上の着順が欲しい”という選手が多いため、たまにこのような現象が起きます。
これも競輪の味ですねw
選手が起こしたスキャンダル
JKAには2000人以上の選手が在籍。多数の選手が所属する大所帯であるがゆえに、中にはスキャンダルや問題行動も。
ここでは、競輪選手が起こしたスキャンダルについて紹介します。
山口拳矢X裏アカ事件(2024年)


グランプリ覇者である山口幸二の息子で、2023年には日本選手権競輪を勝ち、若くして「ダービー王」となった山口拳矢(117期)。
順風満帆にトップ選手になったサラブレッドに、SNSに関連したスキャンダルが…
事の発端は「ちぐまや」と名乗るX(Twitter)アカウントが、投稿した誹謗中傷ポスト。
美人の競輪選手を名指しして「セフレにしたい」。同地区の先輩である藤井侑吾(115期)に対して「あいつはバカ」など、言いたい放題。
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現在は全てのポストが消去済みで、Xで確認することはできないぞ。
フォロワーも少なく、誰にも見つからずにこっそり運営していた「ちぐまや」。しかしある日、近藤龍徳(101期)によって発見され、激しい攻撃を受けることに。
父親の山口幸二。叔父の山口富生も入り交じる大混戦となるも、正義感の強い近藤龍徳は一歩も引かず。
公式に「ちぐまや」は山口拳矢の裏アカという発表はなかったものの、山口幸二が謝罪する形で事態は沈静化。現代らしいスキャンダルでした。
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山口拳矢は養成所でもやらかしているぞ。詳細は以下をみてくれ。


三谷竜生、アイドル岡井千聖と不倫(2019年)


2018年に競輪グランプリを制した三谷竜生(101期)。翌年、元アイドルの岡井千聖との不倫が発覚。
三谷竜生には妻と4人の子供がいたが、この不倫によって離婚。三谷竜生の元妻は岡井千聖にも慰謝料を請求するなど、ドロドロの状態になり、岡井千聖は2019年4月から芸能活動を休止。
ちなみに三谷竜生と岡井千聖は2017年末に出会い、2018年春から交際を開始したのだとか。
浮気が発覚した前年は1億5000万円もの賞金を稼ぎだした三谷竜生でしたが、スキャンダルによって精神的なダメージを受けたのか2020年からは成績が急落。
年 | 賞金 | ランク外 |
---|---|---|
2024年 | 39,845,074円 | 51位 |
2023年 | 63,090,200円 | 17位 |
2022年 | 39,260,400円 | 33位 |
2021年 | ‐ | ランク外 |
2020年 | 23,768,000円 | 50位 |
2019年 | 48,484,000円 | 15位 |
2018年 | 153,675,000円 | 1位 |
しかし、2022年からは徐々に復調傾向。再びGI戦線に戻ることが出来るのか?岡井千聖との略奪愛の行方はどうなるのか?
今後の三谷竜生から目が離せません。
バンク外で起こった規律違反の事件
競輪は公営競技であるがゆえに、一般企業よりも厳しい規律が設けられています。
それゆえに規律に違反する事件も数多く起こります。ここでは、バンク外で起こった規律違反・事件について紹介します。
大久保花梨、スマホ持ち込みによる八百長疑惑(2018年)


競輪を始め、競馬・競艇などの公営ギャンブルが最も恐れる八百長。
競技の信頼性を損ねてしまう八百長を防ぐため、レースに出場する選手は、レース前日から通信機器を取り上げられたうえで、宿舎に泊まることになります。
そんな禁忌を侵した事件が2018年に発生。
ガールズの美人選手として期待されていた大久保花梨(112期)が、久留米競輪場に携帯電話を持ち込み、初日のレース後に発覚。
JKAはこの軽率な行動に激怒し、即日参加契約を解除され欠場に。



通信会社との契約はしていない端末で、音楽を聞くために持ち込んでしまいました。すいませんでした。
必死に謝るも、即日契約解除に。2ヶ月の出場停止処分となります。
この違反によって、大久保花梨は八百長疑惑もかけられることに…。
ガールズでもトップクラスの活躍をしていた大久保花梨ですが、初日のレースでは3着。1番人気の勝率が高いガールズケイリンだけに、この敗戦をファンは疑問視。
復帰後は精神的な負担もあり、精彩を欠く場面もありますが、現在は元の調子を取り戻して復調傾向に。ビッグタイトルを獲って、完全復活を印象付けたいところ。
S班北井佑季、ドーピング違反(2025年)


2024年、高松宮記念杯を勝利してS班となった北井佑季(119期)にドーピング違反が発覚。
2000人以上いる競輪選手から9人しか選ばれないS級S班。競輪選手の規範となるトップ選手の重大な規約違反に競輪界は震撼。
しかも、発覚したのはKEIRINグランプリの前検日である12月29日。競輪界の一大イベントを台無しにするスキャンダルに。
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KEIRINグランプリ2024では、北井佑季は精彩を欠いた動きで大惨敗。ドーピング発覚の影響があったのかも…
2月に発覚してからは、無期限のあっせん停止となっていましたが、3月に”11ヶ月の出場停止”が決定。2026年どのような形で復活するのか?注目が集まります。
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北井佑季の処分が決まった日。ガールズの野口諭実可(102期)に対するドーピング違反も発覚。
筋肉増強作用のある「ナンドロロン」をはじめ、複数の禁止物質が検出。野口諭実可は別の検体提出を希望せず、弁明書の提出も行わなかったことから、故意のドーピングだったことが明らかに。
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北井佑季と同じ11ヶ月の出場停止処分となったんだ。
立て続けに起こったドーピング違反に対して、JKAは今後G2以上の全開催でドーピング検査を行うことを表明。競輪への信頼を取り戻してほしいところ。
競輪界のドーピングについて、掘り下げた内容を知りたい場合は、以下を参考に。


バンク外で起こった刑事事件
自らの脚力だけで、大金を稼ぐ競輪選手。毎日のように戦い続ける選手の中には、気性が荒く、圧力のある選手たちも存在します。
勢い余り、バンクの外で刑事事件を起こしてしまった選手たちを紹介します。
飲酒運転による死亡事故発生(2011年)
己の肉体一つでお金を稼ぐ競輪選手。自己管理が最も重要視される競技において、飲酒運転の末に死亡事故を起こすという事件が。
日時は2011年12月11日。青森競輪場に所属する佐々木健司(76期)は、国道をワンボックスカーで運転していたところ軽自動車と衝突。
軽自動車に乗車していた女性は死亡。佐々木健司からは基準値を超えるアルコールが検出。道路交通法違反で逮捕されると、女性の死亡が確認された後は自動車運転過失致死容疑で追送検されることに。
自動車運転過失致死容疑は不起訴処分となったことから、引退は逃れたものの2012年5月から2013年4月まで1年間のあっせん停止処分に。
人命が失われているだけに、処分の重さについては賛否ありそうですが、2025年4月現在で佐々木健司はまだ現役を続けています。
セクハラ事件(2024年)
2024年、元ガールズケイリンの選手が、JKAを相手取り、セクハラ事件で神戸地裁へ申し立てを行う事件がありました。
2021年10月31日に宴席に参加した女性選手は、40代の男性選手によってキスをされ、性的関係を強要され、大きな心の傷を負うことに。
選手としてパフォーマンスを発揮することが難しくなり、日常生活を困難になった。
こういった訴えは、神戸地裁だけでなく、日本の各地で行われる事に。
男性社会である競輪。激しい体のぶつかり合いを行う「ザ・体育会系」の世界では、かつては暴力なども日常茶飯事。
過去には女性選手に対して「男とセックスばかりしているから強くなれないんだ」と時代錯誤な激を入れて、裁判になったことも。
ガールズケイリンが始まってから10年強。令和に入り、モラルも徐々に改善しつつあるので、今後このような事件が減ることを願いたいものです。
海老根恵太、強制わいせつ罪で逮捕
2021年、KEIRINグランプリ優勝経歴もある海老根恵太が、強制わいせつ罪で逮捕されることに。
海老根恵太は埼玉県川口市内の飲食店に入り、20代女性の体を触ったとことで逮捕。
これだけを聞くとキャバクラに行って、「キャバ嬢の体を触ったのかな?」と想像してしまいますが、通報した女性は従業員ではなかったのだとか。
2021年5月23日のレースに出場してから、逮捕された海老根恵太。JKAからの処分を受けて、約1年3ヶ月の自粛期間を経て、2022年8月9日に復帰することになります。
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2025年現在、海老根恵太はS級2班として現役を継続中だ。
古屋琢晶、スマホで女性のスカートを盗撮(2017年)
2017年10月、古屋琢晶(ふるやたかあき)が、スマホで女性のスタートを盗撮したとして、迷惑防止条例違反の疑いで逮捕。
地元山梨県の大型商業施設で、20代の女性店員に対して犯罪行為を行いました。
条例違反ということもあってか、古屋琢晶の謹慎期間は約半年。2017年10月15日の出場を最後に、約7ヶ月の謹慎期間を経て、2018年06月03日に復帰。
2025年現在もS級2班として現役続行中です。
まとめ
ここまで、レース中に起きた事件や事故から、バンクの外で起きた犯罪・不祥事・スキャンダラスについて、15個のトピックスを紹介しました。
競輪をはじめ、競馬や競艇などの公営ギャンブルなどは、閉鎖されたムラ社会であるため、不祥事や事件はちょくちょく発生しています。
時代は令和となり、国民の意識も変わっていくなか、選手や運営側の意識も良い方向に変わっていくことを願いたいものです。
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