競輪は人間がモロに出てくるスポーツ。サッカーと同様に、アウェイよりもホームの方がパフォーマンスが上がるという噂が、まことしやかに流れています。
その噂を実証するかのように、競輪には「地元3割増し」という格言が存在しています。
ここでは、競輪における地元の定義を確認しつつ、本当に地元開催は有利に働くのか?過去のデータを基に分析しました。
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競輪の地元とは?
競輪選手は、公益財団法人JKAへの登録時に「所属する都道府県」と「ホームバンク(地元競輪場)」を登録する必要があります。
自転車競技法に基づく競輪競技を円滑に行うために設立された公的機関。
この登録された都道府県とホームバンクが、選手にとっての「地元」として扱われることに。都道府県ごとの地元競輪場など、詳細は以下にて解説します。
地元競輪場の定義

競輪選手にとっての「地元競輪場」は、以下の基準によって決まります。
- ホームバンクとして登録している競輪場。
- 普段の練習で主に使用している競輪場。
最も優先される項目が、ホームバンク登録している競輪場。ホームバンク登録していない選手については、普段練習で使用している練習場がホームバンクとして扱われることに。
たとえば、2024年の賞金王である古性優作は、所属府県が大阪府となっていますが、ホームバンクの登録は行っておらず。しかし、普段は岸和田競輪場で練習しているため、岸和田競輪場が地元競輪場となります。
なお、全国の中には競輪場が存在しない都道府県もあり、その場合の該当選手には”地元競輪場はなし”という扱いが適用されます。
競輪選手における地元
| 地区 | 県 | ホームバンク |
|---|---|---|
| 北日本 | 北海道 | 函館 |
| 青森 | 青森 | |
| 宮城 | なし | |
| 秋田 | なし | |
| 福島 | いわき平 | |
| 岩手 | なし | |
| 山形 | なし | |
| 関東 | 茨城 | 取手 |
| 栃木 | 宇都宮 | |
| 群馬 | 前橋 | |
| 埼玉 | 大宮 西武園 | |
| 東京 | 京王閣 立川 | |
| 新潟 | 弥彦 | |
| 長野 | なし | |
| 山梨 | なし | |
| 南関東 | 千葉 | 松戸 千葉 |
| 神奈川 | 川崎 平塚 小田原 | |
| 静岡 | 伊東温泉 静岡 | |
| 中部 | 愛知 | 名古屋 豊橋 |
| 岐阜 | 岐阜 大垣 | |
| 三重 | 松阪 四日市 | |
| 富山 | 富山 | |
| 石川 | なし | |
| 近畿 | 福井 | 福井 |
| 滋賀 | なし | |
| 京都 | 向日町 | |
| 奈良 | 奈良 | |
| 和歌山 | 和歌山 | |
| 大阪 | 岸和田 | |
| 兵庫 | なし | |
| 中国 | 岡山 | 玉野 |
| 広島 | 広島 | |
| 山口 | 防府 | |
| 島根 | なし | |
| 鳥取 | なし | |
| 四国 | 香川 | 高松 |
| 徳島 | 小松島 | |
| 高知 | 高知 | |
| 愛媛 | 松山 | |
| 九州 | 福岡 | 小倉 久留米 |
| 佐賀 | 武雄 | |
| 長崎 | 佐世保 | |
| 大分 | 別府 | |
| 熊本 | 熊本 | |
| 鹿児島 | なし | |
| 宮崎 | なし | |
| 沖縄 | なし |
上記は都道府県ごとのホームバンク(地元競輪場)を示した表。
神奈川県は川崎競輪場・小田原競輪場・平塚競輪場の3ヶ所。東京・埼玉・静岡・愛知・岐阜・三重・福岡には、それぞれ2ヶ所の競輪場が存在しています。
一方で、宮城・秋田・岩手・山形・長野・山梨・石川・滋賀・兵庫・島根・鳥取・鹿児島・宮崎・沖縄の14ヶ所には競輪場が存在せず。
競輪場は自治体の運営であるため、地域全体のバランスを考慮して配置されているわけではなく、人が集まりやすい都市部や交通の便が良い地域を中心に整備が進められてきました。
たとえば、広大な土地を有する東北エリアで競輪場が設置されているのは、青森県と福島県だけ。競輪場の数が限られているため、ホームバンクを持つ選手は、地元で練習や出走を行える環境に恵まれている訳です。
準地元が存在する選手も
競輪には「準地元」という概念があります。
たとえば、会社員が単身赴任先や出張先に愛着を持ち、「第2の故郷」と感じるように、競輪選手にも本来の地元とは別に、そうした「第2のホーム」と呼べる場所が存在します。
S級1班に所属する小原佑太。彼の所属は青森県ですが、朝日大学時代は岐阜競輪場で練習をしていたため、岐阜競輪場を準地元として活動中。
多くの競輪選手は、学生時代に自転車競技部に所属しているため、通っていた学校の所在地にある競輪場を準地元とするケースも少なくありません。
地元有利の格言「地元3割増し」は本当?
競輪には「地元3割増し」という格言があります。
「ホームバンクでの開催となる選手は、通常の開催よりも活躍する確率が高い」という傾向を示した言葉で、実際のデータからも、地元は有利であることは既に証明済み。
ここでは、「地元3割増し」という言葉が生まれた背景を解説し、実際のデータをもとに、どの程度レースを有利に進められるのかを数値で検証していきます。
バンク傾向を熟知
地元選手は、日々の練習をホームバンクで行っているため、ホームバンクの特徴について熟知しています。
- カントの角度から実際の速度感覚を理解。
- 脚を使う(踏み出す)タイミングを理解。
- 捲りのタイミング(仕掛けどころ)を熟知。
競輪場は同じような形状に見えますが、細部に関わる部分で違いがあります。
たとえば、カント(傾斜)が緩いバンクでは、先頭を走る選手にとって不利になります。この特徴を理解している選手なら、コーナーではなく直線で先行選手を捲りにかかるなど、スパートのタイミングをより正確に計ることが可能に。
地元の選手は上記のような攻略法を、データ・頭・肌感覚で覚えているため、他のバンク以上のパフォーマンスを発揮することが出来るわけです。
声援・ヤジによる精神的な影響
意外にも競輪選手のパフォーマンスに大きく影響する「ファンからの声援とヤジ」。
たくさんの応援を貰えばパフォーマンスが上がり、心無い誹謗中傷を浴びればパフォーマンスは下がる。選手も一人の人間なので、感情の上下によってプラスにもなれば、マイナスにもなります。
地元開催では、人一倍多くのファンから声援を受けるだけでなく、親族や友人の来場によって精神面が安定しやすい傾向に。
その結果、普段通りの冷静な判断と集中力を保ちやすく、ホームの選手が持てる力を最大限に発揮する場面が多く見られます。
ちなみに競輪は公営ギャンブルという側面がある事から、選手はファンからの声援に応えることは禁止。口汚いヤジを浴びても、反応することは許されません。
選手たちは平気な顔をしてレースに集中しているように見えますが、言われたことは頭に残っているようで、様々な思いを抱えながらレースに臨んでいるのだとか。
地元選手に有利な番組編成で強力ラインに
地元開催が有利だと言われる最も大きな理由が、「地元選手に有利な番組構成」であること。
開催における出場選手の選定や、各レースにどの選手をレースに出場させるかは、開催元である競輪場の”番組屋”がセッティングを行います。
当然のことながら、開催元には地元開催を盛り上げたいという意図があります。そのため、地元選手が勝ちやすいメンバー構成で、レースを組むわけです。
強力なラインを組めるようなメンバー構成でレースを走れるわけですから、自ずと地元選手の成績は良くなることに。
ただ、地元選手だからと言って、全員が番組屋の恩恵を受けるわけではありません。
弱い選手が優遇されることは稀で、地元でも実力のある選手・人気のある選手を勝たせるための番組が組まれることがほとんど。弱肉強食の厳しい勝負の世界である競輪、世の中そんなに甘くはありません。
モト開催元は多くの売上を上げるために番組を組む。地元の人気選手が勝ちあがれそうなメンバーでのレースが一番売れる、という裏事情もあるぞ!
人間関係が大きく影響
競輪は人間関係が大きく影響する競技。地元選手には、「地元での開催を盛り上げよう」という心理状態が働きます。
人気選手や強い選手を後ろにして先行する場合、前を走る先行選手は追込の選手を勝たせるため、自身の成績度外視で全力の踏み込みを見せることもしばしば。
他地区から遠征してくる選手も、こういった関係性を理解しているため、激しい接触は避ける傾向に。普段、気性が荒く、横の動きが激しい選手でも、地元の選手に対してのチャージはマイルドになります。
かつては、他地区の選手が地元選手を落車させたときは、報復措置を受けることがありました。”生きて帰れない”と言われた時代もあり、選手たちは怯えていたのだとかw
現在はそこまでハードボイルドなことはないと思いますが、競輪界の文化として今も根付いていることは間違いありません。
裏の競輪道
競輪界には暗黙のルールとして知られる競輪道が存在。
- 先行選手がバテたら、勝負を邪魔しないように静かに下がる。
- 最後のコーナーを過ぎるまでは、ラインの先行選手を交わさない。
数多ある競輪道ですが、地元選手に対する競輪道のなかに以下のような言葉があります。
競輪は、全国43ヶ所に存在する競輪場によって成り立っている競技。地元に花を持たせる暗黙のルールも存在するようです。
これをやらせと取るのか、人間味と取るのか…。いずれにしても、競輪で勝つためにはこういった裏事情をしっかりと頭に入れておく必要があります。
地元は選手の心の拠り所
競輪選手は1年中、全国を転戦して走る競技。
『トレーニング→移動→レース』というループを繰り返す生活は選手にとってかなりキツく、心身共にタフでないと戦っていけません。
そんな選手にとって、地元は心の拠り所になっています。
2012年07月19日に現役を引退した69期「三和英樹(みわひでき)」。
- ホームバンクは大津びわこ競輪場
- 通算364勝
- 通算優勝回数25回
三和のホームバンクは大津びわこ競輪場でしたが、経営不振によって2011年3月にびわこ競輪場は廃止。ホームバンクが閉鎖となったことで、三和は引退を決意する方向に進んだと語ります。



地元がなくなったことで、レースを頑張るモチベーション・練習を頑張るモチベーションがなくなってしまった…
甲子園競輪場をホームバンクとしていた同期の西郷剛に対して、「近畿を地元だと思って走ればいいんじゃないか?」とアドバイスをしたことがある三和英樹。
大津びわこ競輪場を失い、絶望した経験をしたときに、自分が的外れなアドバイスをしたことに気付き、深く後悔。
競輪選手引退後の現在も、絶望した当時の記憶を思い出したくないという思いから、大津びわこ競輪場の前は通れないほどのショックを受けているそう。
体力が落ちて、レースでも思うような成績が残せなくなったベテラン時代。現役を続けるために励みになっていたのは、”いつか地元であっせんして貰えるかもしれない”という希望。
このエピソードからも、競輪選手にとって「地元」がどれだけ大きい存在であるかが分かります。
地元選手の勝率と優勝回数
地元選手が有利である根拠について、さまざまな観点から解説しました。
ここからは、実際の記念開催(G3)においての地元選手の勝率と優勝回数がどれくらいだったのか?データを基に調べてみます。
地元選手の優勝確率
| 記念 | 開催 | 選手 | 地元 |
|---|---|---|---|
| 海老澤清杯 | 川崎 | 嘉永泰斗 | 熊本 |
| よさこい賞争覇戦 | 高知 | 阿部将大 | 別府 |
| ゴールドウイング賞 | 西武園 | 眞杉匠 | 宇都宮 |
| 大楠賞争奪戦 | 武雄 | 深谷知広 | 静岡 |
| 五稜郭杯争奪戦 | 函館 | 古性優作 | 岸和田 |
| 三山王冠争奪戦 | 前橋 | 小林泰正 | 前橋 |
| ミリオンナイトカップ | 函館 | 阿部将大 | 別府 |
| 関西万博協賛競輪 | 奈良 | 大矢崇弘 | 西武園 |
| 中野カップレース | 久留米 | 山崎賢人 | 佐世保 |
| 水戸黄門賞 | 取手 | 吉田拓矢 | 取手 |
| 阿波おどり杯争覇戦 | 小松島 | 犬伏湧也 | 小松島 |
| WTミッドナイト | 佐世保 | 松本貴治 | 松山 |
| 不死鳥杯 | 福井 | 脇本雄太 | 福井 |
| オランダ王国友好杯 | 別府 | 阿部将大 | 別府 |
| 燦燦ダイヤモンド | 松戸 | 清水裕友 | 防府 |
| 道後温泉杯争覇戦 | 松山 | 新田祐大 | いわき平 |
| 北条早雲杯争奪戦 | 小田原 | 郡司浩平 | 川崎 |
| 瑞峰立山賞争奪戦 | 富山 | 古性優作 | 岸和田 |
| 平安賞 | 向日町 | 脇本雄太 | 福井 |
| 長良川鵜飼カップ | 岐阜 | 松浦悠士 | 広島 |
| 善知鳥杯争奪戦 | 青森 | 佐々木眞也 | 川崎 |
| 火の国杯争奪戦 | 熊本 | 深谷知広 | 静岡 |
| 関西万博協賛 | 川崎 | 福田知也 | 川崎 |
| 関西万博協賛 | 別府 | 大西貴晃 | 別府 |
| ゴールドカップレース | 京王閣 | 犬伏湧也 | 小松島 |
| 周防国府杯争奪戦 | 防府 | 松本貴治 | 松山 |
| 泗水杯争奪戦 | 四日市 | 新山響平 | 青森 |
| ザ・レオニズカップ | 松阪 | 芦澤辰弘 | 取手 |
| 水都大垣杯 | 大垣 | 坂井洋 | 宇都宮 |
| 金亀杯争覇戦 | 松山 | 松本貴治 | 松山 |
| ひろしまピースカップ | 玉野 | 松浦悠士 | 広島 |
| 九十九島賞争奪戦 | 佐世保 | 窓場千加頼 | 向日町 |
| 鳳凰賞典レース | 立川 | 山口拳矢 | 大垣 |
| 和歌山グランプリ | 和歌山 | 古性優作 | 岸和田 |
| 東日本発祥倉茂記念杯 | 大宮 | 佐々木悠葵 | 前橋 |
| 蒲生氏郷杯王座競輪 | 松阪 | 郡司浩平 | 川崎 |
| 玉藻杯争覇戦 | 高松 | 郡司浩平 | 川崎 |
| 春日賞争覇戦 | 奈良 | 松井宏佑 | 平塚 |
| たちあおい賞争奪戦 | 静岡 | 深谷知広 | 静岡 |
| ウィンチケットMN | 小松島 | 鈴木竜士 | 京王閣 |
| 金鯱賞争奪戦 | 名古屋 | 深谷知広 | 静岡 |
| 瀬戸の王子杯争奪戦 | 玉野 | 吉田拓矢 | 取手 |
| 関西万博協賛競輪 | 大垣 | 志田龍星 | 大垣 |
| 関西万博協賛 | 四日市 | 和田真久留 | 平塚 |
| まえばし春風賞 | 前橋 | 山崎芳仁 | いわき平 |
上記は2024年の記念(G3)レースの結果一覧。
45レース行われたなかで、地元開催で優勝を決めたのは10人。
2025年現在、日本に存在する競輪場は43ヶ所ありますが、均等に番組が振り分けられ、地元の配慮などがない場合、地元選手が優勝する確率は、43分の1となる2.3%。
優勝確率は3割増しどころから、約10倍に跳ね上がっていることから、『地元選手が優勝する確率は高い』ことが立証されました。
地元選手の決勝進出率
| 記念 | 開催 | 地元 | 同地区 |
|---|---|---|---|
| 海老澤清杯 | 川崎 | 2人 | 2人 |
| よさこい賞争覇戦 | 高知 | 0人 | 1人 |
| ゴールドウイング賞 | 西武園 | 2人 | 7人 |
| 大楠賞争奪戦 | 武雄 | 1人 | 1人 |
| 五稜郭杯争奪戦 | 函館 | 0人 | 1人 |
| 三山王冠争奪戦 | 前橋 | 2人 | 5人 |
| ミリオンナイトカップ | 函館 | 0人 | 6人 |
| 関西万博協賛競輪 | 奈良 | 2人 | 2人 |
| 中野カップレース | 久留米 | 0人 | 3人 |
| 水戸黄門賞 | 取手 | 3人 | 5人 |
| 阿波おどり杯争覇戦 | 小松島 | 3人 | 3人 |
| WTミッドナイト | 佐世保 | 1人 | 3人 |
| 不死鳥杯 | 福井 | 2人 | 5人 |
| オランダ王国友好杯 | 別府 | 1人 | 2人 |
| 燦燦ダイヤモンド | 松戸 | 1人 | 4人 |
| 道後温泉杯争覇戦 | 松山 | 2人 | 4人 |
| 北条早雲杯争奪戦 | 小田原 | 0人 | 7人 |
| 瑞峰立山賞争奪戦 | 富山 | 0人 | 0人 |
| 平安賞 | 向日町 | 2人 | 3人 |
| 長良川鵜飼カップ | 岐阜 | 0人 | 2人 |
| 善知鳥杯争奪戦 | 青森 | 2人 | 4人 |
| 火の国杯争奪戦 | 熊本 | 2人 | 2人 |
| 関西万博協賛 | 川崎 | 2人 | 4人 |
| 関西万博協賛 | 別府 | 2人 | 6人 |
| ゴールドカップレース | 京王閣 | 1人 | 4人 |
| 周防国府杯争奪戦 | 防府 | 2人 | 3人 |
| 泗水杯争奪戦 | 四日市 | 0人 | 1人 |
| ザ・レオニズカップ | 松阪 | 1人 | 2人 |
| 水都大垣杯 | 大垣 | 2人 | 2人 |
| 金亀杯争覇戦 | 松山 | 2人 | 3人 |
| ひろしまピースカップ | 玉野 | 1人 | 3人 |
| 九十九島賞争奪戦 | 佐世保 | 1人 | 1人 |
| 鳳凰賞典レース | 立川 | 0人 | 2人 |
| 和歌山グランプリ | 和歌山 | 3人 | 4人 |
| 東日本発祥倉茂記念杯 | 大宮 | 0人 | 2人 |
| 蒲生氏郷杯王座競輪 | 松阪 | 0人 | 1人 |
| 玉藻杯争覇戦 | 高松 | 1人 | 3人 |
| 春日賞争覇戦 | 奈良 | 2人 | 3人 |
| たちあおい賞争奪戦 | 静岡 | 1人 | 2人 |
| ウィンチケットMN | 小松島 | 2人 | 2人 |
| 金鯱賞争奪戦 | 名古屋 | 2人 | 2人 |
| 瀬戸の王子杯争奪戦 | 玉野 | 3人 | 5人 |
| 関西万博協賛競輪 | 大垣 | 2人 | 2人 |
| 関西万博協賛 | 四日市 | 0人 | 0人 |
| まえばし春風賞 | 前橋 | 1人 | 3人 |
上記は2024年の記念(G3)レースの決勝戦における「地元選手の出場人数」・「同地区選手の出場人数」の一覧。※色塗りは優勝者を輩出した開催。
- 地元選手のデータ
-
- 45レース中、優勝した地元選手は10人。
- 地元選手の優勝確率は22.2%。
- 45レース中、決勝戦に出場した地元選手は延べ59人。
- 決勝戦に出場する地元選手は平均1.31人。
- 同地区選手のデータ
-
- 45レース中、優勝した同地区選手は17人。
- 同地区選手の優勝確率は37.8%。
- 45レース中、決勝戦に出場した同地区選手は延べ132人。
- 決勝戦に出場する地元選手は平均2.93人。
同地区選手が決勝戦に出場できなかったのは2回のみ。
2回ともに実力者の少ない中部地区の開催であったことを考えると、地元開催において『同地区選手は最低1人は決勝戦に進出する』と言えます。
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近年、中部地区は低迷している。浅井康多・山口拳矢以外のメンバーが育たないと復活は難しいだろうな…
地元開催のエピソードと記録
地元選手が有利な記念(G3)開催。S班に所属するようなトップ選手にもなると、記念を何勝も挙げてレースをハックする選手も現れます。
ここでは、記念を勝ちまくることで、競輪史に名前を残した選手たちを紹介します。
清水裕友、防府記念6連覇を達成
| 年 | 優勝 | ホーム |
|---|---|---|
| 2024 | 松本貴治 | 松山 |
| 2023 | 清水裕友 | 防府 |
| 2022 | 清水裕友 | 防府 |
| 2021 | 清水裕友 | 防府 |
| 2020 | 清水裕友 | 防府 |
| 2019 | 清水裕友 | 防府 |
| 2018 | 清水裕友 | 防府 |
| 2017 | 和田真久留 | 平塚 |
| 2016 | 北津留翼 | 小倉 |
| 2014 | 岩津裕介 | 玉野 |
| 2013 | 浅井康太 | 四日市 |
上記は2013年以降の防府記念(G3)の優勝者。※平成31年は国際トラックG3として開催のためデータからは除外。
防府が生んだS班のスター清水裕友は、2018年から2023年までの防府記念を制し、前人未到の6連覇を達成。
数々の記録が残っている競輪界において、同一G3を4連覇した選手は存在しませんでした。そういった状況下で清水裕友は5連覇に留まらず6連覇を達成し、ファンや他選手を驚愕させました。
地元が有利で実力がある選手でも、競輪のルールで同じレースを連覇することは至難の業。この記録は永遠に語り継がれていくことでしょう。
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競輪界でも屈指の中日ドラゴンズファンである清水裕友。彼のプライベートや実績は以下で語っているぞ。


郡司浩平、桜花賞・海老澤清杯を6度優勝
| 年 | 優勝 | ホーム |
|---|---|---|
| 2025 | 郡司浩平 | 川崎 |
| 2024 | 嘉永泰斗 | 熊本 |
| 2024 | 郡司浩平 | 川崎 |
| 2022 | 郡司浩平 松浦悠士 | 川崎 広島 |
| 2021 | 郡司浩平 | 川崎 |
| 2020 | 開催なし | ‐ |
| 2019 | 郡司浩平 | 川崎 |
| 2018 | 小原太樹 | 川崎 |
| 2017 | 郡司浩平 | 川崎 |
| 2016 | 稲川翔 | 岸和田 |
| 2015 | 諸橋愛 | 新潟 |
上記は2015年以降の「桜花賞・海老澤清杯」の優勝者。2022年は1着同着により、勝者は2名。
2017年に地元記念である桜花賞を勝利した郡司浩平。2019年・2021年と1年おきに桜花賞を制すると、2022年は松浦悠士と同着で4度目の優勝。
2024年・2025年と連覇を果たし、合計6度の優勝を収めています。※2023年の開催がなかったため、2024年は2度桜花賞が開催された。
2019年からS班の常連となっており、力が落ちる気配を一向に見せない郡司浩平。今後も桜花賞の優勝を攫っていくことが期待されます。
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今まで愛車を10台以上乗り換えた競輪界屈指の車好き。郡司浩平の豪快なプライベートは以下からチェックだ


脇本雄太、不死鳥杯を6度優勝
| 年 | 優勝 | ホーム |
|---|---|---|
| 2024 | 脇本雄太 | 福井 |
| 2023 | 古性優作 | 岸和田 |
| 2022 | 菅田壱道 | 宮城 |
| 2021 | 古性優作 | 岸和田 |
| 2020 | 脇本雄太 | 福井 |
| 2019 | 開催なし | ‐ |
| 2018 | 脇本雄太 | 福井 |
| 2017 | 脇本雄太 | 福井 |
| 2016 | 浅井康太 | 四日市 |
| 2015 | 脇本雄太 | 福井 |
| 2014 | 脇本雄太 | 福井 |
| 2013 | 開催なし | ‐ |
上記は2013年以降の不死鳥杯の優勝者。
「競輪界最強の男」「近代競輪を変えた男」と様々な異名を持つ脇本雄太は、2024年に6度目の不死鳥杯優勝を達成します。
福井のスーパースターに対して、地元開催では多くのファンが集まり「ワッキー!」と声を掛け、大盛況に。寺崎浩平・市田龍生都など、今後GIで活躍しそうな若手がスタンバイしている福井県。
ワッキーが貫録を見せるのか?若手が台頭するのか?今後の不死鳥杯の行方も気になるところです。
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モデルの美人妻を嫁に持つ脇本雄太。そのラブラブぶりも有名なんだ。詳細は以下を参考に


まとめ
ここまで、競輪における「地元」について解説をしました。
「地元3割増し」の格言の通り、競輪選手にとって地元開催が有利であえることが理解いただけたかと思います。
これを八百長と取るか、人間味と取るかは、人によって変わりますが、こういった要素があるから競輪の予想は面白いし、勝てるギャンブルになります。
ただの出身地と侮るなかれ、地元のホームバンクや地区はしっかりとチェックしておきましょう。
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モト(ギャンラブ管理人)
元・大手新聞社スポーツ記者。競輪・競艇の現場取材・編集に従事後、独立してメディア運営を開始。実践経験と現場知識をもとに、競輪初心者にもわかりやすい情報を発信中。


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