パールカップとは?選考基準や優勝賞金・歴代優勝者・売上など

パールカップとは?選考基準・優勝賞金・歴代優勝者・売上など

パールカップにはドラマがある。

初年度はガールズケイリンの歴史を作ってきた児玉碧衣が初めてGIを勝利したガールズ選手として名を残すと、2年目は苦労人石井貴子があっと驚く優勝を成し遂げることに。

右肋骨多発骨折と血気胸。大怪我を乗り越えてパールカップを制した石井貴子は、レース後人目もはばからず号泣。

ドラマを生むパールカップ。選考基準はどのように決まっているのか?優勝賞金や売上・独自のルールなど詳細に解説していきます。

無料なのにめちゃ当たる!

エデンミリオン」はこんな方々におすすめ。

  • 車券が全く当たらない
  • ラインの仕組みを理解できない
  • 頼れる予想師がいない

選手の実力・ライン予想・回収率…。競輪初心者が全てを攻略するのはほぼ不可能。

まずは”熟練者”からノウハウを学び、独り立ちできるまで他人に頼ってください。

エデンミリオンなら”無料予想”を毎日利用できるので、当たる実感を味わいながら予想力を向上させましょう!

目次

パールカップとは?

パールカップは高松宮記念杯の開催中に行われるガールズケイリンのGI。

歴史はまだ浅いものの、前身であるガールズケイリンコレクション、ガールズケイリンフェスティバルを10年こなしてきてやっとできた悲願のGIレース。

ここではパールカップの制度について解説します。

2023年に新設されたGI競走

パールカップはガールズケイリンに初めて導入されたGI競走。

ガールズケイリンでは、2012年の創設から2022年までの10年間、GI・G2などの特別競輪は行われていませんでした。

しかし、人気と共に売上も上昇したことから、2023年からパールカップ、オールガールズクラシック、競輪祭女子王座戦がスタート。

2025年からは女子オールスター競輪も加わり、年間GI開催は4つ。いずれのGIも勝利すれば、年末のガールズクラシックへの出走権を獲得できる重要なレースに。

出場選手の選考基準

参加選手 28名(東日本・西日本各14名)。

上記に加えて、補欠選手を東西で1名ずつ選出。合計30名(東西各15名)が選ばれることに。

パールカップ出場の前提条件
  • 2024年10月~2025年3月に24回以上出走。
  • 選考時に出場あっせん保留の措置を受けていない。
  • 開催月に出場あっせん停止の措置を受けていない。
  • 2024年10月~2025年3月における欠場回数が2回未満。※落車・失格による欠場はカウントせず。
  • 2024年10月~2025年3月における失格回数が2回未満。

L級に所属しており、上記を満たした全選手に出場資格が与えられることに。

優先出場権は以下の順位で選抜されます。

ガールズクラシック1~3位

2024年ガールズクラシック結果。

  • 1位 石井寛子
  • 2位 佐藤水菜
  • 3位 尾崎睦

上記3人はパールカップへの優先出走権を獲得。

パリ五輪トラック競技出場者

パリオリンピック出場選手。

  • 佐藤水菜(女子ケイリン13位)
  • 太田りゆ(女子ケイリン9位)
平均得点上位者

平均得点上位者は東西別に分けてカウント。

賞金得点が同点の場合は、選考用賞金獲得額上位者を優先に。

レースプログラム

パールカップのレーススケジュール
パールカップのスケジュール
1日目
  • 東日本ガールズ予選(2レース)
  • 西日本ガールズ予選(2レース)
2日目
  • 東日本ガールズ準決勝(1レース)
  • 西日本ガールズ準決勝(1レース)
  • ガールズ選抜(2レース)
3日目
  • パールカップ決勝(1レース)
  • ガールズ特選(1レース)
  • ガールズ選抜(2レース)

レーススケジュールは上記の通り。高松宮記念杯の序盤3日間に開催され、3日目に決勝戦が行われます。

決勝戦
  • 準決勝3位以内
  • 準決勝4位の選手で最も競走得点の高い選手1名。
準決勝
  • ガールズ予選3位以内
  • ガールズ予選4位の選手で最も競走得点の高い選手1名。

レースの勝ち上がり条件は上記の通り。

原則は3位以内が進出条件となりますが、4位の選手で最も競走得点が高い1名が決勝・準決勝に進出することに。

優勝賞金と2着以下の賞金

2024年パールカップ優勝者の石井貴子
2024年パールカップ優勝者の石井貴子
着順優勝賞金(副賞込)
1着5,900,000円
2着2,229,000円
3着1,347,000円
4着765,000円
5着588,000円
6着534,000円
7着509,000円

優勝賞金は590万円(本賞金500万、副賞90万円)。

2着は222万円、3着は134万円と通常のガールズ開催と比較して格段に高額な賞金設定に。7着の賞金も、ガールズ一般戦優勝以上の賞金に。

モト

2025年のガールズF1・F2の優勝賞金は51万円。決勝進出=ガールズ一般戦優勝以上の価値があるんだ。

優勝賞金の変遷

優勝賞金副賞
2025500万円90万円
2024450万円90万円
2023400万円90万円

2022年まで行われていたガールズケイリンコレクション・ガールズケイリンフェスティバルの優勝賞金は約200万円。

2023年GIに昇格後は倍額の400万円に跳ね上がり、その後も1年で50万円ずつの増額。ガールズ人気が伺えます。

レース賞金(副賞込)
オールガールズクラシック900万円
女子オールスター競輪700万円
女子競輪祭王座戦540万円
ガールズグランプリ1,000万円

GP・GIのなかで、パールカップは優勝賞金額は低い部類に。

男子競輪でも、日本選手権競輪、オールスター競輪の賞金は飛びぬけて高く、ガールズのオールガールズクラシック、女子オールスター競輪も男子に倣って高い設定となります。

モト

賞金を含む、ガールズケイリンの概要については、以下を参考にしてくれ。

レース開催日

レースは男子競輪のGIレース「高松宮記念杯」の開催中に行われます。

パールカップ日程高松宮記念杯日程
20256月17~19日6月17~22日
20246月11~13日6月11~16日
20236月13~15日6月13~18日

パールカップが新設された2023年は、10~12レースのメインレースとして設置。翌年からは決勝・準決勝のみがメインレースに。

パールカップ独自のルール

パールカップには他のGIレースと違う独自のルールが存在。

ここでは、独自ルールについて解説します。

ガールズ唯一の東西戦

パールカップはガールズケイリンで唯一の東西対抗戦形式を取られている開催。

東日本

北日本(函館・青森・いわき平)

関東地方(弥彦・前橋・取手・宇都宮・大宮・西武園・京王閣・立川)

南関東(松戸・川崎・平塚・小田原・伊東温泉・静岡)

西日本

中部(名古屋・岐阜・大垣・豊橋・富山・松阪・四日市)

近畿(福井・奈良・向日町・和歌山・岸和田)

中国(玉野・広島・防府)

四国(高松・小松島・高知・松山)

九州(小倉・久留米・武雄・佐世保・別府・熊本)

東日本・西日本の区分は上記の通り。

2025年6月1日時点での賞金ランキングでの東西所属を調べてみると…。

名前ホーム東西
児玉碧衣久留米西日本
坂口楓華豊橋西日本
佐藤水菜川崎東日本
久米詩静岡西日本
小林莉子立川東日本
太田りゆ大宮東日本
尾方真生久留米西日本
尾崎睦平塚東日本
梅川風子京王閣東日本
石井貴子松戸東日本
那須萌美宮崎西日本
竹野百香松阪西日本
奥井迪立川東日本
山原さくら防府西日本
大浦彩瑛川崎東日本
石井寛子京王閣東日本
柳原真緒福井西日本
西島叶子熊本西日本
日野未来奈良西日本
太田美穂松阪西日本

東日本9人、西日本11人。選手の分布に極端な偏りはなく、エリアによる有利不利はなし。

実力者同士の白熱の展開が見られそうです。

パールカップの歴代優勝者や売上推移

パールカップはまだ歴史の浅いレースですが、様々な記録が生まれています。

ここからはパールカップに関する記録を紐解いていきましょう。

パールカップの歴代優勝者&開催場

第1回パールカップ優勝者の児玉碧衣
優勝開催
2025岸和田
2024石井貴子岸和田
2023児玉碧衣岸和田

パールカップは高松宮記念杯の開催のなかで行われるレースであるため、開催場は岸和田競輪に。

岸和田競輪場は400mバンクで、カント(角度)が緩いため、実力通りに決まりやすい舞台。西にある大阪湾からの海風が入ってくると、先行選手よりも追込選手が活躍しやすい舞台。

パールカップでの隊列も非常に気になるところです。

パールカップの売り上げ推移

全体優勝戦
2025
202412億7833万7800円2億8648万2200円
202313億3830万7300円2億8327万9200円

過去のパールカップの売上は上記の通り。

優勝戦の売上は約3億円で運営側の収入は約7500万円。選手の賞金総額が約1200万円であることを考えると、今後もパールカップの賞金が上がってく可能性は高そう。

3連単出目と配当一覧

出目2連単3連単
2025
20243,730円17,600円
2023340円1,220円

パールカップの3連単出目と3連単・2連単配当は上記の通り。

男子競輪のGIと違い、女子競輪の配当は比較的に堅い傾向に。岸和田競輪場は波乱度の低いコースであるがゆえに無理な穴狙いは禁物かも!?

最年長優勝は「石井貴子」

パールカップ最年長優勝者「石井貴子」
パールカップ優勝後に号泣する石井貴子

最年長優勝は石井寛子(106期)。

優勝時の年齢は34歳。

2021年に落車によって、右肋骨多発骨折と血気胸という大怪我を負った石井貴子は、GI優勝どころか競輪選手の引退を考えるまでに追い詰められることに。

準決勝も4着とギリギリでの決勝進出と、7番車で7番手の周回という決して万全ではない中で勝利を勝ち取りました。

6番手の奥井迪が早めに踏んだことでマークする形で上がれた幸運も手伝っての勝利。普段からクールな石井貴子が、インタビューで号泣する姿は感動を誘いました。

最年少優勝は「児玉碧衣」

パールカップ最年少優勝者「児玉碧衣」
優勝して吉田沙保里と一緒に記念撮影をする児玉碧衣

最年少優勝は児玉碧衣(108期)。

ガールズグランプリ3連覇、オールスターファン投票8年連続1位など、ガールズの顔として活躍してきた児玉碧衣。

ガールズ初のGIとなったパールカップでも、強さを見せての完勝。初代GIウィナーかつ最年少優勝者に。

まとめ

ここまでパールカップについて、選抜条件・レースプログラムなどの概要から、歴代優勝選手や賞金の変遷などデータまで解説しました。

ガールズ唯一の東西戦。それゆえに決勝には思いもよらないメンバーが揃うことも。今年のパールカップでは、どんな感動が巻き起こるのか、目が離せません。

この記事の監修者
GAMLOVE(モト)

モト(ギャンラブ管理人)

元・大手新聞社スポーツ記者。競輪・競艇の現場取材・編集に従事後、独立してメディア運営を開始。実践経験と現場知識をもとに、競輪初心者にもわかりやすい情報を発信中。

運営者情報を見る

コメント

コメントする

目次