全日本選抜競輪・日本選手権競輪・高松宮記念杯・オールスター競輪が終わり、ケイリングランプリ出場者の輪郭が見えたタイミングで行われる寛仁親王牌競輪世界選手権記念トーナメント。
1年間の6つ開催されるGIレースにおいて5番目に行われるだけに、トップ選手たちの思惑・地区による「こいつを勝たせたい」という思惑が交差し、最もエキサイトなドラマが沸き起こる舞台。
ここでは寛仁親王牌競輪の位置づけや、レースの概要・歴史など詳細に解説します。
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寛仁親王牌競輪とは?
正式名所は「寛仁親王牌競輪・世界選手権記念トーナメント」。
GIレースとしての歴史は比較的浅く、第1回大会が開催されたのは1990年。アジアで初めて開催された「世界選手権自転車競技大会」を記念して創設されます。
2年後の1992年。「世界選手権自転車競技大会」の名誉総裁となっていた『寛仁親王殿下(ともひとしんのうでんか)』から冠を賜り、「寛仁親王牌」と名称変更。
1994年に現在の名称である「寛仁親王牌競輪・世界選手権記念トーナメント」と再度変更され、GIレースに昇格。
第1回は前橋競輪場で開催され、2000年までずっと前橋での主催に。2000年以降は、前橋競輪場・弥彦競輪場・青森競輪場の3場で回しながらの開催となっています。
5番目に行われるGIレース
レース名 | 開催月 |
---|---|
全日本選抜競輪 | 2月 |
日本選手権競輪 | 5月 |
高松宮記念杯 | 6月 |
オールスター競輪 | 8月 |
寛仁親王牌競輪 | 10月 |
競輪祭 | 11月 |
ケイリングランプリ | 12月 |
「寛仁親王牌競輪・世界選手権記念トーナメント」は5番目に行われるGIレース。
年末に行われる”グランプリ”に出場するための条件は2つ。
- 年内のGI勝利
- GI勝利者を除く賞金上位者(上位9名まで)
オールスター競輪が終わるまでに4人のグランプリ出場者が決定。特別競輪であるサマーナイトフェスティバル、ウィナーズカップなども行われるため、GI未勝利でも獲得賞金1億円に到達する選手も発生。
終盤に行われる寛仁親王牌競輪・競輪祭は賞金が足りない選手が、グランプリ出場権を獲得するために死に物狂いで狙ってくるレースであるだけに激戦が期待出来ます。
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競輪グランプリの1着賞金は1億円超え。全ての競輪選手はグランプリの優勝を目指して1年間戦うんだ。
なぜ寛仁親王牌という名称に?
『寛仁親王牌競輪』という名称は、現在の「寛仁親王牌競輪・世界選手権記念トーナメント」の前身である「世界選手権自転車競技大会」の名誉総裁が寛仁親王殿下だったことが理由。
1994年に正式に現在のレース名となりますが、2012年には寛仁親王が死去。この年は選手たちはレース前に黙祷を行い、レースでは喪章をつけてレースに臨みました。
寛仁親王がご存命のときは、2008年の除く2011年までは寛仁親王が優勝者に対して下賜を実施。レース名だけでなく、実際の関わりが深かったことが分かります。
出場選手の選考基準


寛仁親王牌出場の選考期間は2パターン存在。
- 2025年2月~2025年7月(6ヶ月)
- 2024年8月~2025年7月(12ヶ月)
出場資格がある選手はS級の選手で、2025年2月~2025年7月の間に出走回数24回以上が条件。672名在籍するS級の選手から、108人が以下の選考基準によって選抜されます。
S班の所属する9人は優先的に出場権を獲得。
2025年8月現在のS班選手は以下の9人。
- 古性優作
- 脇本雄太
- 郡司浩平
- 清水裕友
- 眞杉匠
- 新山響平
- 岩本俊介
- 犬伏湧也
- 松浦悠士
昨年の高松宮記念杯王者である北井佑季はドーピング疑惑によってS班をはく奪。代わりに犬伏湧也がS班に昇格。
平原康多は日本選手権競輪終了後に引退を発表したことでS班から除外。代わりに松浦悠士がS班に昇格を果たしました。
過去に寛仁親王牌で3回以上の優勝歴がある選手は優先的に出場。但し、開催時にS級1班に在籍していることが条件。
2025年8月現在、寛仁親王牌を3勝した選手はおらず。古性優作・脇本雄太は過去に2勝を挙げているため、あと1勝を挙げれば寛仁親王牌のシード権を獲得する。
- 2025年2月~2025年7月の間、2か月以上JCFトラック種目強化指定に所属した選手。
- 2024年8月~2025年7月の間、世界選手権自転車競技大会トラック種目に出場。
- 2024年8月~2025年7月の間、世界選手権自転車競技大会に準ずる国際大会トラック種目で3位以内。
- 2024年8月~2025年7月の間、アジア自転車競技選手権大会ケイリンorスプリント1位。
- 過去のオリンピック自転車競技トラック種目で1位~3位。
上記の要件を満たした選手は以下の5人。
- 太田海也(S級1班)
- 小原佑太(S級1班)
- 窪木一茂(S級2班)
- 中野慎詞(S級1班)
- 山崎賢人(S級1班)
- 第72回全日本プロ選手権自転車競技大会トラック種目で1位~3位
- 第72回全日本プロ選手権自転車競技大会トラック種目出場した選手のうち平均競走得点上位者
上記①の要件を満たした選手は以下の通り。
- 新田祐大(1kmTT1位)
- 菊池岳仁(1kmTT2位)
- 村田祐樹(1kmTT3位)
- 雨谷一樹(スプリント1位)
- 河端朋之(スプリント2位)
- 根田空史(スプリント3位)
- 吉田拓矢(ケイリン1位)
- 岩津裕介(ケイリン2位)
- 松本貴治(ケイリン3位)
- 寺崎浩平、岸田剛、内山慧大(チームスプリント1位)
- 和田真久留、松井宏佑、塩島嵩一朗(チームスプリント2位)
- 菊池岳仁、末木浩二、中島詩音(チームスプリント3位)
- 小林泰正(エリミネーション2位)
- 内藤宣彦(エリミネーション3位)
- 窪木一茂(個人パシュート1位)
- 近谷涼(個人パシュート2位)
- 窪木一茂、佐々木雄一、須永優太、渡辺正光(チームパシュート1位)
- 小原太樹、堀内俊介、佐々木龍、佐々木眞也(チームパシュート2位)
- 角令央奈、原井博斗(チームパシュート3位)
①~④までの選定条件で、108名に達しない場合は以下の条件にて選出。
2024年度地区プロ自転車競技大会トラック種目出場者から2025年2月~2025年7月における平均競走得点を勘案し、選手選考委員会が推薦した者。
S班の選手・国際大会への出場選手が優先出走権を持っているという点は他のGIと同じですが、全日本プロ選手権に出場した選手から選出されるという点が特異点。
他のGIとは違うユニークな選出条件が設定されている寛仁親王牌競輪。F2である「全プロ記念競輪」にトップ選手たちが集結する理由がここで明らかになったわけです。
日本競輪選手会理事長杯の選考基準


2024年8月~2025年7月に開催された世界選手権自転車競技大会において、ケイリンまたはスプリントで3位以内になった選手。
2025年の寛仁親王牌競輪において対象選手は不在。
5月に行われた全日本プロ選手権自転車競技大会(通称:全プロ)において、ケイリン・スプリント・1kmTTの3種目で優勝した選手は出場権を獲得。
- 新田祐大(1kmTT1位)
- 雨谷一樹(スプリント1位)
- 吉田拓矢(ケイリン1位)
2025年は上記3選手が優先出場権を獲得。
S班所属で全日本プロ選手権自転車競技大会に出場した選手のうち、2025年2月~2025年7月の平均競走得点上位者。
この条件でも出場枠9人が埋まらない場合は、全プロに出場していない選手の2025年2月~2025年7月の平均競走得点上位者が選出。
故障などがない限りはS班選手は全プロに出場するため、ほとんどの場合、最初の条件で9人の枠が埋まることに。
S級1班在籍で全プロに出場した選手のなかで、平均競走得点が高い順に選出。
保険適用的な制度なので、この条件で選出されることはまずありません。
着順に関わらず2次予選への進出が確定しており、5位以内に入れば2次予選のシード「ローズカップ」への出場が確定し、無条件で準決勝に進出することに。
GIの大舞台で勝ち続けるのはトップ選手でも簡単ではありません。それゆえに着順関係なしに上位クラスに出場できるシード権の獲得は優勝するための必須条件だと言えます。
レースプログラム
- 1日目
-
- 日本競輪選手会理事長杯 1レース
- 特別選抜予選 2レース
- 一次予選 9レース
- 2日目
-
- ローズカップ 1レース
- 二次予選A 3レース
- 二次予選B 3レース
- 特別一般 5レース
- 3日目
-
- 準決勝 3レース
- 特選 3レース
- 選抜 3レース
- 一般 3レース
- 4日目
-
- 決勝 1レース
- 特別優秀 2レース
- 優秀 2レース
- 特選 2レース
- 選抜 2レース
- 一般 3レース
寛仁親王牌は4日間開催。
初日に一次予選、2日目に二次予選、3日目に準決勝、4日目に決勝というオーソドックスなスケジュールが組まれています。
- 決勝戦
-
- 準決勝で3着以内
- 準決勝
-
- ローズカップ出場者全員
- 二次予選Aで4着以内
- 二次予選Bで2着以内
- ローズカップ(二次予選)
-
- 日本競輪選手会理事長杯で5着以内
- 特別選抜予選で2着以内
- 二次予選A
-
- 日本競輪選手会理事長杯で6着以下
- 特別選抜予選で3~5着 ※5着は1人のみ
- 一次予選で2着以内
- 二次予選B
-
- 特別選抜予選で5着以下 ※5着は1人のみ
- 一次予選で3~4着
勝ち抜け条件は上記の通り。
初日のシードレースは日本競輪選手会理事長杯。2日目のシードはローズカップ。安全に準決勝まで駒を進めるために出場しておきたいレースです。
優勝賞金と2着以下の賞金
着順 | 賞金(副賞込) |
---|---|
1着 | 43,900,000円 |
2着 | 21,710,000円 |
3着 | 14,000,000円 |
4着 | 10,075,000円 |
5着 | 8,191,000円 |
6着 | 6,826,000円 |
7着 | 5,688,000円 |
8着 | 5,218,000円 |
9着 | 4,924,000円 |
寛仁親王牌競輪の優勝賞金は4300万円。副賞90万円が付与されるため、総賞金は4390万円に。
2~4位までに入れば1000万円を超える賞金を獲得でき、賞金ランキングにも大きな影響を与える額です。
日本競輪選手会理事長杯・ローズカップの賞金
着順 | 日本競輪選手会理事長杯 | ローズカップ |
---|---|---|
1着 | 800,000円 | 1,250,000円 |
2着 | 681,000円 | 872,000円 |
3着 | 605,000円 | 740,000円 |
4着 | 531,000円 | 653,000円 |
5着 | 473,000円 | 577,000円 |
6着 | 443,000円 | 501,000円 |
7着 | 413,000円 | 457,000円 |
8着 | 385,000円 | 413,000円 |
9着 | 370,000円 | 370,000円 |
シードレースである日本競輪選手会理事長杯とローズカップの賞金は以下の通り。
両レースは予選のシードレースであることから、賞金額はそれほど高額ではありません。あくまでシードレースは2次予選・準決勝に進むためのアドバンテージを得るもの。
決勝戦で千万単位の賞金を得る調整レースですね。
過去の優勝賞金
年 | 賞金(副賞込) |
---|---|
2025年 | 4,390万円 |
2024年 | 4,090万円 |
2023年 | 3,890万円 |
2022年 | 3,532万円 |
2021年 | 3,083万円 |
2020年 | 2,940万円 |
2019年 | 2,940万円 |
2018年 | 2,890万円 |
2017年 | 2,890万円 |
2016年 | 2,890万円 |
2015年 | 2,890万円 |
2014年 | 2,890万円 |
2013年 | 2,590万円 |
2012年 | 2,590万円 |
2011年 | 2,590万円 |
4日制のGIレースということで、賞金額は低め。
2025年の他GIレースの賞金を見てみると…
- 全日本選抜競輪:4,190万円(副賞込)
- 日本選手権競輪:9,400万円(副賞込)
- 高松宮記念杯競輪:4,790万円(副賞込)
- オールスター競輪:6,300万円(副賞込)
- 寛仁親王牌:4,390万円(副賞込)
- 競輪祭:4,790万円(副賞込)
GIのなかで最も格式が高い日本選手権競輪(ダービー)の次に歴史が古く格式の高いオールスター競輪。この2レースが賞金額として突出しており、残りの4レースはほぼ横並び。
それでも2020年の賞金額と比較すると1,400万円以上増額されており、年々上昇傾向に。
10月に入ると賞金争いが激化し、限られた何人かで残りの枠を争うことになります。
寛仁親王牌競輪を優勝するとグランプリ出場が確定。2位で約2100万円、3位で約1400万円、4位で約1000万円。上位に入ると大きく賞金を加算できるだけに賞金ランキング10位前後の選手は死に物狂いで寛仁親王牌競輪に挑んできます。
毎年10月に開催
2015年までは毎年7月に開催されていましたが、オールスター競輪が8月に開催されることになってからは10月開催に変更。
現在はG2サマーナイトフェスティバルが7月に行われるようになり、毎月特別競輪が開催される競輪ファンにとって嬉しい日程変更となりました。
寛仁親王牌競輪独自のルール
寛仁親王牌競輪には、他のビッグレースにはない独自の条件が…。ここでは寛仁親王牌ならではのルールを紹介します。
全プロと直結
寛仁親王牌競輪の最大の特徴は、『出場選手が全日本プロ選手権自転車競技大会出場と関係している』という点。
寛仁親王牌の出場条件を見ていると、S班の選手・世界大会に出場した選手を除くと、全日本プロ選手権自転車競技大会への出場が優先事項になっています。
そもそも、全日本プロ選手権自転車競技大会とはどんな大会なのか?
JKAではなく、全日本プロ選手権自転車競技大会は日本自転車競技連盟(JCF)と日本プロフェッショナルサイクリスト協会(JPCA)が主催するスポーツ競技の大会。
大会の運営にはJKAが関わっているため、大会を盛り上げるための競輪のトップ選手が多数出場させている。
競輪選手にとって賞金の出ない競技大会は無価値なもの。何かニンジンをぶら下げないと選手たちは動きません。
そのエサが寛仁親王牌競輪。GIへの出場権やシード権を全プロの成績と絡めることで、選手たちに賞金ゼロの大会に出場を促す。
そういった政治的な繋がりがある点が、寛仁親王牌の最もユニークなルールです。
歴代優勝者や売上推移
1948年に始まった競輪。現在の日本選手権競輪や高松宮記念杯などは、黎明期から設立された歴史のあるGIレースですが、寛仁親王牌は意外にも歴史の浅いレース。
ここからは寛仁親王牌の歴代優勝者や売上推移など、レースの歴史的な側面について語っていきましょう。
歴代優勝者&開催場


開催年 | 開催場 | 優勝者 |
---|---|---|
2025年 | 弥彦 | ‐ |
2024年 | 弥彦 | 古性優作 |
2023年 | 弥彦 | 古性優作 |
2022年 | 前橋 | 新田祐大 |
2021年 | 弥彦 | 平原康多 |
2020年 | 前橋 | 脇本雄太 |
2019年 | 前橋 | 村上博幸 |
2018年 | 前橋 | 脇本雄太 |
2017年 | 前橋 | 渡邉一成 |
2016年 | 前橋 | 稲垣裕之 |
2015年 | 弥彦 | 園田匠 |
2014年 | 弥彦 | 深谷知広 |
2013年 | 弥彦 | 金子貴志 |
2012年 | 弥彦 | 佐藤友和 |
2011年 | 弥彦 | 浅井康太 |
2010年 | 前橋 | 市田佳寿浩 |
2009年 | 青森 | 海老根恵太 |
2008年 | 前橋 | 山崎芳仁 |
2007年 | 前橋 | 小嶋敬二 |
2006年 | 前橋 | 後閑信一 |
2005年 | 青森 | 小嶋敬二 |
2004年 | 前橋 | 小橋正義 |
2003年 | 前橋 | 太田真一 |
2002年 | 前橋 | 松本整 |
2001年 | 青森 | 小橋正義 |
2000年 | 前橋 | 神山雄一郎 |
1999年以前の寛仁親王牌競輪優勝者
開催年 | 開催場 | 優勝者 |
---|---|---|
1999年 | 前橋 | 児玉広志 |
1998年 | 前橋 | 小橋正義 |
1997年 | 前橋 | 神山雄一郎 |
1996年 | 前橋 | 神山雄一郎 |
1995年 | 前橋 | 小橋正義 |
1994年 | 前橋 | 吉岡稔真 |
1993年 | 前橋 | 滝澤正光 |
1992年 | 前橋 | 吉岡稔真 |
1991年 | 前橋 | 滝澤正光 |
1990年 | 前橋 | 波潟和男 |
寛仁親王牌の前身となるレースが始まったのは1990年。まだ歴史は35年ちょっとと浅いため、優勝者には現在の競輪ファンでも名前を知っているような選手たちがズラリ。
養成所の現所長である29億円男・神山雄一郎、滝澤教場の名前で数々の名選手を輩出した前所長の滝澤正光。
その他にも吉岡稔真、小橋正義、小嶋敬二、脇本雄太、古性優作など、実力者が複数回優勝しているレースです。
売り上げ推移
年 | 売上 |
---|---|
2025年 | ‐ |
2024年 | 85億7311万300円 |
2023年 | 82億185万7400円 |
2022年 | 83億1857万9000円 |
2021年 | 79億9305万3500円 |
2020年 | 85億4077万4100円 |
2019年 | 67億7167万6300円 |
2018年 | 76億8340万4900円 |
2017年 | 80億5304万8300円 |
2016年 | 83億6470万5400円 |
2015年 | 92億0763万9900円 |
2014年 | 92億8105万2000円 |
2013年 | 100億1664万7100円 |
2012年 | 103億2362万6300円 |
2011年 | 102億4142万4700円 |
2010年 | 106億4670万7400円 |
2010年頃は7月開催ということも手伝い、売上が100億円を超えて隆盛を極めていましたが、年代と共に売上は減少傾向。
2019年には悪夢の67億という稀に見る低迷を経験したものの、ネット購入がオーソドックスになってきた2020年に売上は回復。
現在は80億円台の売上を記録しており、これから90億円→100億円を目指していくことになるでしょう。
3連単出目と配当一覧
年 | 出目 | 2連単 | 3連単 |
---|---|---|---|
2025 | ‐ | ‐ | ‐ |
2024 | 146 | 9,410円 | 121,980円 |
2023 | 315 | 1,400円 | 7,550円 |
2022 | 935 | 4,120円 | 28,390円 |
2021 | 986 | 24,540円 | 194,360円 |
2020 | 154 | 720円 | 4,500円 |
2019 | 512 | 3,150円 | 16,890円 |
2018 | 572 | 380円 | 1,600円 |
2017 | 274 | 1,180円 | 3,670円 |
2016 | 325 | 1,380円 | 3,960円 |
2015 | 817 | 37,890円 | 212,050円 |
2014 | 175 | 510円 | 2,060円 |
2013 | 415 | 5,860円 | 35,830円 |
2012 | 514 | 4,270円 | 33,730円 |
2011 | 436 | 710円 | 10,060円 |
2010 | 913 | 710円 | 2,500円 |
2009 | 893 | 4,300円 | 10,500円 |
2008 | 372 | 530円 | 5,550円 |
2007 | 243 | 5,010円 | 53,550円 |
2006 | 723 | 4,000円 | 20,360円 |
2005 | 248 | 1,070円 | 10,090円 |
2004 | 579 | 3,790円 | 21,690円 |
2003 | 452 | 5,700円 | 20,540円 |
上記は2003年以降の22年分の3連単出目データ。
- 1枠
-
9回
- 2枠
-
9回
- 3枠
-
9回
- 4枠
-
9回
- 5枠
-
11回
- 6枠
-
3回
- 7枠
-
7回
- 8枠
-
4回
- 9枠
-
5回
それぞれの枠が絡んだ回数を集計すると…
競輪では「ヨーロッパ(4枠・6枠・8枠)」に力の劣る選手が入り、好走率が低いと言われていますが、寛仁親王牌においては内枠有利という傾向が。
競馬では枠順による内外の有利不利はあるものの競輪ではなかなか耳にしない傾向。
今年の寛仁親王牌では出目を信頼しますか?それとも己の直感を信用しますか?
実際に起きた事件やハプニング
2024年、5車落車の大事故


2024年10月19日、寛仁親王牌3日目の第7レースで、5車が落車するアクシデントが発生。
残り1周半となった地点で、5番車井上昌己と7番車福永大智が接触し転倒。4番車小松崎大地、1番車山田久徳、2番車守澤太志が巻き込まれて落車したことで、9-8-3と違う地区同士での決着。
GIだからこそ生まれる激しい争いで大波乱の決着を生みました。
まとめ
ここまで寛仁親王牌競輪について、勝ち上がり・プログラムなどの概要や賞金・優勝者などの歴史について解説しました。
賞金額が大きい日本選手権競輪・オールスター競輪が終了した後で、競輪グランプリに向けた争いが激化する時期に行われるGIレース。
グランプリを見据えたトップ選手たちの争いに注目ですね。
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モト(ギャンラブ管理人)
元・大手新聞社スポーツ記者。競輪・競艇の現場取材・編集に従事後、独立してメディア運営を開始。実践経験と現場知識をもとに、競輪初心者にもわかりやすい情報を発信中。
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